先日、所用でとある大学を訪れたとき、大学生協に立ち寄ってみた。こんな場所に立ち入るのは、何年振りだろう。
ふと見ると、書籍のコーナーに、面白そうな本が置いてあったので衝動買い。今、「化学の歴史」の方を読み終わったところである。
この本、ロボット3原則で有名な、アイザックアシモフが書いた本である。「化学の歴史」なんていうと、ちょっと退屈な印象を持ってしまうが、なかなかどうして。前半では、古代の人が化学現象をどのように捉え、その謎を解明しようと試みたか、錬金術の流行によって人類が得た智恵は何だったのかといった歴史の流れを紐解いている。さすがはアシモフ!まるで小説を読むような感覚で読み進められる。
今でこそ、錬金術がまやかしであったことなど子供でも理解しているが、当時の人類にとっては先端の研究分野であった。しかし、この当時はまだ、化学という分野は体系だったものではなく、時には怪しげな学者たちによる金儲けの手段に使われたりもしていたようだ。
化学が学問として花開くのは、ボイルの法則で有名な、ロバート・ボイルの登場からである。さらに19世紀に入る頃には、人類は原子の概念を理解し始めた。そしてここから、化学の発展は爆発的に加速する。その基本は、我々が高校の時に「水平リーベ・・・」と習った、あの周期表の完成を起源としている。
この本の後半は、人類が原子を発見してからの化学の歴史について多くのページが割かれている。原子の大きさはわずか10^-8cm(0.00000001cm)であり、人間が決して目にすることのできなかった物質である。(今では電子顕微鏡で観察することができる)そんなに小さい物質が、どんな構造でどんな働きをしているかなど、人類はどうやって知りえたのだろうか?目に見えない物を、いかにして正確に理解し得たのだろうか?この本を読めば、その秘密に触れることができる。同時に、幾多の化学者が築いてきた技術の偉大さに、大いに感銘を受けることだろう。
もう1冊の「フェルマーの最終定理」は、これから読破する予定である。タイトルは難しそうだけど、パラパラとページをめくった感想では、とても読みやすそうな印象を受けた。どんな内容か、これから目を通すのがとても楽しみだ。

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