Yahoo!ニュースで面白い記事を見つけたので、ちょっとご紹介。
暗闇の中で何世代にもわたってハエを育てると、いったいどんな変化が起きるのだろうか?
これは、京都大学で50年間も受け継がれている実験なのだそうです。特殊な環境下で生物を育てることで、生物の進化の仕組みを実験から解き明かそうという試み。今、1400世代目ということで、人間に換算すれば3万年分!に相当するそうです。
報道によると、暗室で育てられたハエは、
『においを感じる全身の感覚毛が伸びて、嗅覚(きゅうかく)が発達し、互いをフェロモンの違いで察知することで繁殖する。しかも、通常のハエとは一緒に飼ってもほとんど交尾しなくなっていた』
のだそうです。
しかし50年って、気の遠くなるような年月ですね(笑)この実験を思いついたのは森教授という方だそうですが、すごい方だなあ。
ちなみに実験を引き継いでいるのが今福名誉教授で、30年間実験を続けてきたそうです。この教授の随筆がありましたので併せてご紹介します。
■京都大学理学研究科 随筆180号
http://www.sci.kyoto-u.ac.jp/modules/tinycontent5/index.php?id=7
随筆の終わりの方に「グローバルCOEの理解で実験は継続となった」とありますが、グローバルCOEとは文科省の支援プログラムのこと。国際的な研究拠点をつくるための制度のようです。話題の「事業仕分け」で廃止とならなかったことに、教授だけでなく、1400世代生き続けたハエたちもホッとしていることでしょう(笑)
ところで、随筆に書かれた
「今日のように、 “研究成果は?” 、 “業績数は?” と、目先のことばかりが問われる状況では、(研究を引き継ぐものが現れないのも)当然のことかもしれない」
との一文がありますが、これは現代社会の反省点でもあるような気がしますね。こういう遠大な思想をもった研究は、これからもぜひ続けてほしいものです。
蛇足ながら、オーストラリアには82年間!!続く実験もあるのだとか。
■世界最長の実験 ピッチドロップ
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090315_pitch_drop/

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