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島田義久ブログ

2009年1月19日(月) 16:21 【事例の紹介】 【糞処理・汚泥処理【導入事例】イージージェットの導入効果 -N牧場様(和牛糞)-

当社には様々なお客様からご相談が寄せられます。もちろん一口に堆肥化施設と言ってもお客様によってご相談の内容はそれぞれ違いますので、お客様の課題や施設の形態にあわせたご提案をしていきます。そこで、どういった課題をどのように解決したのか、HP上ではお伝えしきれない部分をブログでご紹介したいと思います。

 今回ご紹介するのは、イージージェットを導入されたN牧場様。山間部に位置し、雪深い地域なりの悩みも多くありました。N牧場様の課題は次のようなものでした。

 

■施設の抱える問題点 

 現象原因
 1  発酵温度が上がらない 下記の要素の複合
2 水分が高い 水分調整材の不足
3 季節変動が大きい 寒冷地域のため
4 ブロワ配管の清掃作業負担が大きい 配管の目詰まり
5 糞を高く積めない 発酵不全により、すぐに糞が崩れる

 

 

N様のケースでは、牛糞にオガクズを混ぜて堆肥舎で堆肥化していました。床面にはブロワ配管を設け通気していましたが、すぐに目詰まりするため1回取り出すごとに管を清掃していました。(実際にはこのように目詰まりが発生すると、ブロワの使用をやめられる施設が大半ですが。)空気も堆肥の内部には届いていませんでした。(写真1)

水分調整については、混合作業は丁寧にされていたものの発酵スタート時の水分が高く、数日もすると糞が崩れて通路をふさいでしまうため、高く積むことができないでいました。設計値では2.0mの堆積高さであるはずが、1.7m程度しか堆積できず、このため常に堆肥舎はスペースに余裕がない状態でした。(写真2)

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   写真1 配管の清掃          写真2 崩れる糞(壁高2.0mより低くしか積めない)

 

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この事例では、すでにある配管の溝を利用してイージージェットを埋設し、切り返し無しで堆肥を生産することが目標でした。

 (右写真3は設置時の様子)

 

 

 

導入後の堆肥づくりに関しては、頻繁にやっていた切り返し作業を大幅に減らし配管の清掃も不要となるなど、堆肥生産にかかる作業時間を短縮することが出来ました。堆積高さも2.0m以上を確保し、また発酵途中の分解によって容積が減るため、以前と比べて堆肥舎にも余裕が生まれました。(写真4)

導入以降は発酵状態もかなり改善しました。温度も60~70度以上に達し、臭気もありません。寒冷地域のためこの時期は気温も氷点下に達しますが、冬季でも良好な発酵状態のまま推移しています。(写真5)

 

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写真4 かなり高く堆積できるように         写真5 高温で発酵し、容積も減る

 

ところでN牧場様の事例では、堆肥舎の半分だけにイージージェットを設置しました。

もちろん全面に設置するほうが堆肥管理は楽になるのですが、半分だけの設置でもN牧場様の課題であった、「発酵温度を上げる」「糞を高く積めるようにする」「季節変動をなくす」と言った効果は得られたので、コストとの兼ね合いで半分だけの設置にしたのでした。(図1) 実際、堆肥作りでは、初期の発酵さえ上手くいけば、後の管理は非常に楽なものです。これは易分解性の物質が、ほぼ分解しているためです。

 このように、お客様のご要望を正確に把握して、最もコストパフォーマンスの高い方法をご提案できるのも、イージージェットの強みと言えます。

 

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 図1 堆肥舎の半分だけに設置した

 

この事例では、200頭の肉牛糞を処理し、8週間堆積できるスペース(上図の4槽分)にイージージェットを設置しました。設置費は約270万円(工事費別)でしたので、1頭分のコストは1万3千円ほどです。7年で償却しますから、1ヶ月当り160円の計算となります。

 

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