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空気を送り続けると、なぜ糞尿が無臭化するのか。少し解説してみる。
そもそも堆肥化とは、糞尿に含まれる有機物を微生物分解して無機化することである。糞尿を空気に接触させると分解が速く進むことは昔から良く知られており、古くは糞にワラを漉き込んだりして好気性発酵を促していた。今はショベルローダーや堆肥処理装置で切り返すことで、もっと大量に効率よく処理する方法がとられている。
ところで糞尿中に含まれる有機物には炭水化物、タンパク質、脂肪などがあるが、これらは好気性分解するとそれぞれ次のような反応をする。
炭水化物 + 酸素 → 二酸化炭素 + 水
タンパク質 + 酸素 → 二酸化炭素 + 水 + アンモニア
脂肪 + 酸素 → 二酸化炭素 + 水 + アンモニア
このとき出てくる水と炭酸ガスは良いとして、厄介なのがアンモニア(悪臭)であるが、アンモニアもさらに酸素を与えることで次のように反応する。
アンモニア + 酸素 → 硝酸塩(無臭) + 水
より詳しく書くと、初めはアンモニアは亜硝酸塩(NO2-)に、亜硝酸塩が酸化されると次に硝酸塩(NO3-)になる。 硝酸塩は無臭物質である。
イージージェットを使用した試験では、空気を送り続けると8週間程度でアンモニア臭もほぼ感知できなくなった。切り返しで処理する場合には、切り返し頻度にもよるが、3ヶ月以上の期間を経ないと臭気は消失しなかった。
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