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島田義久ブログ

2008年10月27日(月) 18:34 【事例の紹介】 【仕事のスピードアップ】 【畜産経営】 【糞処理・汚泥処理】 【雑談汚泥肥料の乾燥-施設の設計について 2

(前号の日記はコチラ

 実施上の注意点について

本件では、汚泥肥料が1,500kg(乾燥前)生産される施設であった。生産した肥料の6日分を槽に投入し、6日間かけて乾燥することとした。堆積高さは1m。選定した温風器の仕様は次の通り。

 ■ヒーターの仕様

ヒーター容量 20kW(+送風機容量 1.5kW)

最大風量 22.6m3/min

最大静圧 2.32kPa

 

1)温度

肥料の発火点については明確なデータはないものの、ある大学での試験では160℃以上であったという報告がある。この施設ではそれよりやや低い温度で運転していたが、運転後数日目で処理物より煙が出る現象が生じた。(炎は出ていない)現在では60℃に設定している。これは堆積した処理物の内部に熱が蓄積するためで、条件次第では160℃以下の温度でも発煙等の現象が見られる。肥料の熱暴走に関する文献では80℃の温度でも同様の症状を生じたと書かれている。

参考

消防研究センター  

神奈川県産業技術センター(pdf)

 

2)乾燥途中の切り返し

途中の切り返しについては、乾燥を促進するよりもむしろ、阻害してしまうので行わないほうが良い。このような堆積乾燥の場合は、処理物の下部より徐々に水分が表面に向かって上昇するが、切り返すとそれがまた下部に戻されてしまうためだ。

 

3)送風の圧力

送風の際の圧力は、堆積高さや処理物の粘性、含水率に左右されるため一概には言えないが、出来るだけ高めにしておくほうが良い。圧が弱いと処理物内部の水分を表面まで押し上げることが出来ない。

 

4)冬季の乾燥

この施設は屋外であったため、冬季は表面から蒸散した水分が直ちに結露して処理物を濡らしてしまい、ひどい場合には表面が泥状になって乾燥が止まる。これを防ぐために、工場扇などを用いて表面の空気を循環することが非常に有効である。(乾燥効率が数十%向上するケースもあった)処理物から蒸散した湿度の高い空気は、すぐに吹き飛ばすのが望ましい。

 

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